パソコンが突然ネットワークから消えた!

先日、お客様からお問合せがあったトラブルです。

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ファイル共有でネットワークから消えたパソコンがあるから診てほしい

データやり取りは全てファイル共有。

台数は14台で、OSは全台Windows10です。

よくあるトラブルですので、原因と対処法をご紹介します。

パソコンがネットワークから消える原因と対処法解説

【目次】

  1. 急いでNASの中のファイルを開きたい
  2. NASがネットワーク内にあるかチェック
  3. プライベートネットワークになっているかチェック
  4. SMB1.0が無効になっている
  5. ネットワーク関連のサービスを有効にする
  6. IPアドレスの競合
  7. Windows Updateしてみる

まとめ

1.急いでNASの中のファイルを開きたい

お急ぎの方もいらっしゃると思うので、最初に「確実にNASに入るやり方」をご紹介します。

①エクスプローラーから「ネットワーク」を開く

NASにアクセスする画面

②アドレスバーに

  • ¥¥NASのネットワーク識別名
  • ¥¥NASのIPアドレス

のいずれかを入力してEnterをクリック。

NASにアクセスする画面
NASにアクセスする画面
NASにアクセスする画面

一刻も早くNASの中のファイルを開きたい!という方は、この方法が役立ちます。

NASに入れない場合は、続きの解説をお読みください。

2.NASがネットワーク内にあるかチェック

まずは、NASがネットワーク内にありパソコンが認識できているか「ping」コマンドを使ってチェックしてみましょう。

※NASのIPアドレスを固定しており、その数値が分かる場合。

分からない方は次へお進みください。

①「Windows」キーを右クリックし、Windows Powershellを起動

Powershellを起動する画面

②「ping」コマンドを入力

pingコマンドの入力方法
ping 「NASのIPアドレス」

例えばNASのIPアドレスが「192.168.10.20」の場合
ping 192.168.10.20
と入力します。
pingコマンド入力画面

上の画像のように、応答が帰ってくればネットワーク上でパソコンがNASをアクセスできてはいます。

応答が帰ってこない場合は、次のステップへお進みください。

3.プライベートネットワークになっていない

パソコンのネットワーク設定が「プライベートネットワーク」になっているか確認しましょう。

パブリックネットワークになっているとネットワークから隠れます。

ここをプライベートネットワークに変更するだけであっさり解決できる場合があります。

以下、プライベートネットワークにする手順をご紹介します。

①「設定」→「ネットワークとインターネット」

②「状態」を確認

この画面でプライベートかパブリックかわかります。

変更する場合は「接続プロパティの変更」をクリック

③「プライベート」にチェックを入れる

これが原因なら、1分で解決できます。

4. SMB1.0が無効になっている

SMBは、ファイル共有のプロトコルです。

Server Message Block (SMB) は、主に Windowsを中心とした環境で LANを通じて ファイル共有やプリンタ共有などに使用される 通信プロトコルの総称。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Server_Message_Block
Windows10では、初期設定でSMB1.0が無効です

Windows10では、2017年に配信された「Fall Creators Update」でSMB1.0がデフォルトで無効になりました。※標準搭載はSMB3.1.1

SMB1.0は規格が古く、セキュリティ上のリスクがあるためです。

古いNASはSMB1.0にしか対応していない場合があります。

この場合、Windows側のSMB1.0設定が無効になっているだけなので、有効に変更すると解決する場合があります。

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海野
※余談ですが、私が使用している「NETGEAR ReadyNAS UltraⅡ」はSMB1.0にしか対応しておらずWindowsデフォルト設定だと見えませんでした。

以下、SMB1.0を有効にする手順です。

①コントロールパネルを開く

②検索ボックスに「機能」と入力し、「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック

③SMB1.0/SIFS ファイル共有のサポートのチェックをすべて入れる

④パソコンを再起動する

ファイル共有のトラブルもNASが消える問題も、上記2つの設定の見直しで解決できる場合が多いです。

5.ネットワーク関連のサービスを有効にする

これまでの設定を行っても解決できない場合は、以下の2つのサービスを手動で起動させてあげると解決できる場合があります。

①Function Discovery Provider Host

FDPHOST サービスは、機能探索 (FD) ネットワーク探索プロバイダーをホストします。これらの FD プロバイダーは、SSDP (Simple Services Discovery Protocol) および WS-D (Web Services – Discovery) プロトコルにネットワーク探索サービスを提供します。FDPHOST サービスを停止または無効にすると、FD を使用する場合にこれらのプロトコルでネットワーク探索が機能しなくなります。このサービスを利用できない場合、FD を使用し、SSDP および WS-D の探索プロトコルに依存するネットワーク サービスは、ネットワーク デバイスやリソースを発見できなくなります。

Windows-サービス

②Function Discovery Resource Publication

このコンピューターおよびこのコンピューターに接続されているリソースを公開して、ネットワーク上で検出できるようにします。このサービスを停止するとネットワーク リソースは公開されなくなり、ネットワーク上の他のコンピューターがこれらのリソースを検出されなくなります。

Windows-サービス

サービスの設定変更方法

①スタートメニューで「サービス」を検索

サービスの画面

②「Function」で始まる2つのサービスを探す

③該当のサービスを右クリックし、「プロパティ」をクリック

④スタートアップの種類を「自動」に変更し、「適用」をクリック

※Function Discovery Resource Publicationも同様の手順です。

2つのサービスの設定変更が終わったら、パソコンを再起動してください。

この2つはネットワーク探索と検出に関するサービスなので、自動で起動させてあげると解決する場合があります。

6.IPアドレスの競合

IPアドレスが競合すると、競合しているパソコンがネットワーク上から隠れることがあります。

台数が多い場合は、IPアドレスを固定することをお勧めします。

IPアドレスとは?

簡単に説明すると、ルーターがネットワーク端末に割り当てる識別用の番号のことです

IPアドレス

IPアドレス(アイピーアドレス、 英: izyInternet Protocol address)とは、 IPにおいて パケット を送受信する機器を判別するための番号である。 IPアドレスは、IPでネットワーク上の機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号である。

基本的には、ルーターがそれぞれのパソコンに自動でIPアドレスを振り分けます。

これをDHCPと言うのですが、端末の台数が多いとIPアドレスが競合することがあります。

競合すると突然インターネットにアクセスできなくなったり、ファイル共有でトラブルが起きることがあります。

IPアドレスを固定してあげることで、こういった事態を防ぐことが可能です。

IPアドレスの割り当て手順はこれから解説しますが、割り当てのルールについてはBUFFALOさんの解説記事が分かりやすいので、ご覧いただければと思います。

パソコンのIPアドレスを手動で設定する方法

パソコンのIPアドレスを手動で設定する方法に関するFAQ。バッファローのサポートのコンテンツをご紹介。

IPアドレスの固定・変更方法

①コントロールパネルを開く

コントロールパネル起動画面

②「ネットワークとインターネット」をクリック

IPアドレス変更手順画像

③「ネットワークと共有センター」をクリック

IPアドレス変更手順画像

④「アダプターの設定の変更」をクリック

IPアドレス変更手順画像

⑤IPアドレスを固定、変更したいアダプタを選択

※無線接続ならWi-Fiアダプター、有線接続ならイーサネット

IPアドレス変更手順画像

⑥右クリックし、プロパティをクリック

IPアドレス変更手順画像

⑦インターネットプロトコルバージョン(TCP/IPv4)をクリックし、「プロパティ」をクリック

⑧「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れ、環境に合った値を入力

IPアドレス変更手順画像

上記の手順で、IPアドレスを固定することが可能です。

7.Windows Updateしてみる

Windowsが最新の状態になるよう、アップデートをチェックして更新があれば適用してあげましょう。

Windows Updateの画面

「最新の状態です」と表示されれば問題ありません。

まとめ

さて、ネットワークトラブルの原因と対処法をいくつか紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

  • パブリックネットワーク
  • SMB1.0が無効

というのは、特によくあるパターンです。

ご参考になりましたら幸いです。